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平成17年9月23日(金・秋分の日)に、「バドミントンレベルアップ講習会A」の第1日目を十条台小学校体育館で行ないました。
今回もNTT東日本バドミントン部より講師をお招きし、普段自分達では練習の出来ない、学ぶことが出来ない実戦的な練習を指導していただく目的で、9月・10月に亘って企画しました。
1回目となるこの日は、前回参加いただいた西城真理子さんにお越し頂きました。彼女は今年の2月に現役を退いて以来、地元の地域体協より依頼を受け、地域活動の指導へ尽力されていると共に、機会があれば一般社会人として競技に参加する日々を過ごされているそうです。激しい身体的なトレーニングは、流石にされていないそうですが、小学校の頃から培ったスキルの貯金で、競技参加などを楽しんでおられるようです。10月の終りから11月始めには、東京で開催される全日本社会人選手権大会へ、混合ダブルスの部でエントリーされているそうです。
今回の講習会は、十条台小体育館を使用しているということで、コートが3面利用でき、各コートにある程度レベル分けしたメンバーを配置して行いました。
この日は、午前9時から午後2時までの5時間に亘り体育館が使用出来るとあって、練習時間には充分過ぎる位充実して練習を行えました。
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内容の中心は、ダブルスゲームにおけるフォーメーションの取り方を学びました。3対2でゲーム陣形を取り、3人が入ったコートは前衛が1名・後衛が2名の布陣で、後衛から相手コートネット際へドロップ及びカットショットを落とします。前衛は相手方からのショットへ常に圧力を掛けていく様にネットに平行に動きます。2名が入ったコートではサイドバイサイドの布陣から、ネット際の処理を交互にロブショットでストレートにクリアしていくことを繰り返し練習しました。
この際、素早く前に居たポジションへ戻る、打った後同じ位置で立ち止まっていない、打ち出したショットにより判断良く2名が相手方からのショットに対応出来るラインのバランスを取るといった事がポイントとなりました。
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この陣形は、バドミントンのダブルスフォーメーションの中でも基礎的な考え方であり、競技を常に行っている人達にとっては、当たり前の動き方だと思いますが、我々の様な地域でバドミントンを楽しむ事からスタートした者にとっては、頭では判っていても身体が動かず対応出来ない部分で、この様な練習を繰り返すことにより、自然に身に付いていく様な貴重な練習を行ったと思います。
今回の講習会に参加しているメンバーの中でも、各自にバドミントンを楽しむ目的が違っていると思いますが、仲間と一緒に楽しんでプレイするという感覚は皆同じだと思うので、夫々なりに自己研鑽に励む事が必要だと感じています。
講習の中盤では、女子の皆さんが基礎的なローテーションでの練習を、西城さんのノックにより行いました。4パターンほどのノック練習は、普段の練習に自分達が取り入れて出来る練習方法だと思います。
単にゲームを繰り返すだけではなく、1時間でもこの様な練習を取り入れていくことは、非常に大切なことだと改めて感じました。
練習の最後には、ダブルスゲームの中へ西城さんもメンバーとして入っていただき、ゲームを一緒に楽しみました。何が大きな違いかというと、驚くような強い打球や巧みなショットを打つ事ではなく、正確に相手コートへ返球する基礎技術と、どんなに崩れた姿勢でも打ち終えた後、素早く元に戻る(多様なショットに対応出来るポジション)迅速・俊敏さと、打球に対する反応の速さが圧倒的に違うと感じました。
彼女達にとっては当たり前の事なのでしょうが、日本の第一線で活躍してきた技術力は、そういった基礎的な違いに裏打ちされているのだと思います。 |
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スポーツは、そういった基礎的なスキルや考え方を高める事がとても重要で、私達は貴重な経験と生きた手本を目の当りに出来る喜びを感じます。
こういった経験を積む事で、一歩でも二歩でも前に進んでいるのだと確信できます。
今回、残りの講習会の中でも、指導者から宛がわれるのではなく、より上達できるアイテムを自ら見つけ出すことが、より自分自身の上達へつながっていくことだと思っています。皆さんもこの貴重な経験を、より意義のある力として吸収して欲しいと願っています。 |
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それにしても、涼しくなったとは言え、まだまだ暑さの残るこの時期に、体育館での5時間の練習は、流石に堪えました。途中リタイアした人も出ましたが、過度な頑張りは命取りにも成りかねないので、個人個人で適度な休息を取りながら行うことが今後も必要です。
今回もご協力を頂いた西城さんに感謝すると共に、次回からご協力を頂く、同じくNTT東日本の山田万莉子さんから、新たな発見・知識が得られるよう期待をしたいと思っています。
参加された皆さんには、それなりに満足していただけたのではと感じました。これからも、こういう場を大いに活用していただきたいと思います。 |
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