Vol. 52
2005.7.28
バドミントン・ビギナーズスクール 最終日
 早いもので、7月27日(水)「バドミントン・ビギナーズスクール」も最終日を迎えました。
 6月8日にスタートして、2ヶ月間(8週間)は、あっという間に経過してしまったという思いがあります。
 この1週間、梅雨明け宣言が出された後、23日土曜日には隣接の足立区で震度5を記録する大きな地震、又、26日火曜日には南方で発生した台風が真っ直ぐ北上し、勢力を保ったまま日本列島(特に関東地方)を直撃するのでは、といった自然災害が相次いで起こっています。自然の脅威に対し、如何に人間が無力であるか、災害に対する恐怖を抱くだけの現実を改めて自覚させられた1週間でした。
 世界各地では、人災とも言えるテロ行為が頻発しています。対岸の火事と安閑とはしていられない情勢の中、個人が自らの身を守る術を身に付け、常に気を配っていなければならない時代が訪れたのでしょうか。非常に殺伐とした感が否めませんが、個人の様々な危機管理能力を試される時代を迎えたということなのでしょう。
NTT東日本・久保田雄三コーチ
 そのような情勢の中でも、自己の生活を営んでいかなくてはならない、又、自らの人生を謳歌する方法を創造する力が人間には宿っています。余暇の時間を何も考えることなく没頭するツールの一つとして、スポーツも大きな選択肢にされていると思います。自分がやりたい・ひまである・参加できる時に、自分の意思でその場へ向かい体を動かせる、といった選択範囲の広い場があることは重要な要因となります。そんな場所作りを地域クラブでは模索し目指しています。
 スクール最終日には、22名の方が参加されました。他の場所で怪我をされた方・抜けられない用事が出来てしまった方・実家へ帰られた方など、この2ヶ月の間には予期せぬ事が発生して、スクールへ継続して参加出来なくなってしまった方もいらっしゃいました。けれども、8週間で延168名・平均21名の参加者を迎え、事故や怪我もなく無事に2ヶ月間を終了出来たことに安堵しています。
 最終日には、4週目にお越し頂いた、NTT東日本バドミントン部の久保田雄三マネージャーを再度迎え、8週間の総仕上げを行いました。
 総仕上げと言っても、8週間でバドミントンが飛躍的に上手くなるというものでもなく、バドミントンを継続しライフスタイルとして楽しんでいただけるよう、スタッフ全員努力して伝えさせていただきました。
 基礎の大切さと反復の必要性、ゲームを通じての仲間との友好など、言葉ではなく身を以って伝えさせていただいた積りです。最終日の皆さんの笑顔が、その答えを物語っていたのではと勝手に解釈しています。
 クラブでは、6・7週目にアンケートのお願いを皆さんにさせていただきました。回収率は68%程度でしたが、総じてマイナス要因になるような答えはありませんでした。皆さんには、概ね満足していただけたようです。とは言っても、私たち運営に携わる者の中で、反省すべき点は幾つかあったと思います。指導の方法や運営面での細かい反省点などは、早い内にスタッフの中で精査して、来年1月から行う今年度2回目のスクールに生かしていきたいと思います。
 次週からは、赤羽中学校体育館のスポーツ開放事業となります。今回スクールを終えられた方々が、バドミントンを楽しむ場所として有効に活用していただけて、始めてこのスクールが成功したと言えるのではないでしょうか。近隣の皆さんとのスポーツを通じての出会い・交流や、自己の体力の研鑽など、夫々の目的に合った利用をしていただくことが、スポーツ開放の場所として新たな価値観が生まれてくると考えます。そして、新たな仲間づくり・その仲間の定着こそが、私たちクラブが求める大命題となります。
 最後に、このビギナーズスクールを行うにあたり、ご後援・ご協力いただいた財団法人東京都北区体育協会、及び、主任指導者派遣に協力していただいた北区バドミントン協会に対し、厚く御礼を申し上げます。
 加えて、お忙しい中貴重な時間を割いてお越し頂いたNTT東日本バドミントン部の久保田・村田両氏と、その派遣にご支援頂いた東京都広域スポーツセンター事業に対し、深甚より感謝を申し上げたいと思います。
 そして、運営に汗を流して参加してくれたクラブスタッフの努力に敬意を表し、今後ともより良い環境を築くために互いの助け合いをお願いする所存です。各方面のご協力、本当にありがとうございました。
 バドミントン・ビギナーズスクール詳細